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(No162) 京都国立博物館 特別展「長谷川等伯」鑑賞記 その1


 平成22年4月に行った時の鑑賞メモ。

 


第1章 能登の絵仏師・長谷川信春


(右写真は、切符)

 長谷川等伯は、能登七尾に生まれ、「信春」と名乗って北陸地方の法華宗寺院を相手に仏画を描いていた。

3 重文 「釈迦多宝如来像」 長谷川信春筆 永禄7年(1564) 富山・大法寺蔵
4 重文 「鬼子母神十羅刹女像」 長谷川信春筆 永禄7年(1564) 富山・大法寺蔵
5 重文 「日蓮上人像」 長谷川信春筆 永禄7年(1564) 富山・大法寺蔵

 これらは、以前の特別展「日蓮と法華の名宝」でも展示されていた。

 下記のこれも同展で展示されていた。

7 重文 「三十番神図」 長谷川信春筆 永禄9年(1566) 富山・大法寺蔵 

 上記作品は、リンク切れになるまでは京博HPのここから(「展示作品紹介」をクリック)。または、ここから。

12 「善女龍王像」 長谷川信春筆 石川県七尾美術館蔵 は、ここから。



 

第2章 転機のとき 〜 上洛、等伯の誕生 〜

 上洛後、等伯と改名する前後の作品。

 羅漢図が並んでいる。

15 「十六羅漢図」 長谷川信春筆 石川・霊泉寺蔵
29 「羅漢図」 長谷川等伯筆 京都・大徳寺

 羅漢図は、粗い水墨画の禅月様と、穏やかで着色された李龍眠様に大別されるのだが、15が禅月様、29が李龍眠様になるのだろうか。


18 「恵比須大黒・花鳥図」 長谷川信春筆 京都国立博物館蔵 は、ここから。

 真ん中のは、鯛を前に置いた恵比須が大黒のヒゲを引っ張っているという変な絵。で、両脇が花鳥なのだが、右は白い芍薬と蝶。茎のところにはアリが描いてある。芸が細かい。

 

 


第3章 等伯をめぐる人々 〜 肖像画 〜

 上洛後の彼を支え、大絵師に導いた人々の肖像画。

31 重文「日尭上人像」 長谷川信春筆 元亀3年(1572) 京都・本法寺 

 リンク切れになるまでは、京博HPのここから(「展示作品紹介」をクリック)。実にスリム。


35 重文「千利休像」 長谷川等伯筆 春屋宗園賛 文禄4年(1595) 京都・表千家不審庵蔵

 上記作品は、リンク切れになるまでは京博HPのここから(「展示作品紹介」をクリック)。または、ここから。


50 重文「妙法尼像」 長谷川等伯筆 慶長3年(1598) 京都・大法寺蔵

 ラフスケッチのような感じ。

 

 


 

第4章 桃山謳歌 〜 金碧画 〜


 天下人・豊臣秀吉の命で描いた金碧障壁画など。

40 「花鳥図屏風」 長谷川信春筆 

 新発見らしい。信春時代の唯一の金碧画とか。金碧画を描くには画力はもちろん資力も不可欠だろう。
 画像はここから。


41 国宝「楓図壁貼付」 長谷川等伯筆 文禄元年(1592)頃 京都・智積院蔵

 上記作品は、リンク切れになるまでは京博HPのここから(「展示作品紹介」をクリック)。または、ここから。横になっているが、大きめの画像はここから。 


42 国宝「松に秋草図屏風」 長谷川等伯筆 文禄元年(1592)頃 京都・智積院蔵

 上記作品は、リンク切れになるまでは京博HPのここから(「展示作品紹介」をクリック)。または、ここから。

 私の鑑識眼がおかしいのだろうか。それとも照明とかの加減なのだろうか。この国宝2作品、すぐ近くで観たところ、何か塗り方が粗いなぁ、色が安っぽいなぁ・・・・・なんて感じてしまった。
 会場出口の所で図録を見ると、「あっ、きれい」と思ったのだが。う〜〜む。自信失うなぁ。

 そこ行くと、
44 「萩芒図屏風」 長谷川等伯筆 京都・相国寺蔵  などの方が、国宝はおろか重要美術品ですらないのだが、特に、その中でも芒の絵の方が、よっぽど好ましく思えたのであった。


46 重文「波濤図」 長谷川等伯筆 京都・禅林寺蔵 は、ここから。

 会場の解説文では、今、流行りの3D絵画みたい・・・なんて書いてあった。

 

47 重文「弁慶昌俊相騎図絵馬」 長谷川等伯筆 慶長13年(1608) 京都・北野天満宮

 上記作品は、リンク切れになるまでは京博HPのここから(「展示作品紹介」をクリック)。または、ここから。

 どうも弁慶が敵将を捕まえてるとこらしいんで、後ろのが弁慶なんだろう。打ち付けてた釘の痕がバシバシあいている。
 等伯は1610年没というから最晩年の作だが、エネルギッシュなものだ。

 

 

 


 

 

 お疲れ様でした。

 
 
  

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