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(No157) 京都国立博物館 特別展「THE ハプスブルク」鑑賞記 その3 平成22年1月23日(土)に、上記美術展を鑑賞した時のメモの続き(完結編)。
若いヴェネツィア女性の肖像 アルブレヒト・デューラー 1505年 画像は、ここで。 デューラーの肖像画は、あと2点出展されていたが、色調などはよく似ていた。(制作時期も近いし、第一、同一人物なんだから当たり前)
洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ ルーカス・クラナッハ(父) 1535年頃
ホロフェルネスの首を持つユディット ヨーハン・リス 1595〜1600年頃
ところで、ユディットの絵は「イタリア絵画」のところにも出ていた。それはあんまり凄惨な感じには描かれていないと書いたが、このリスさんのは違う。 イタリア絵画のユディットは、どちらかというと「あらま、やっちゃったわ。どうしましょ」とちょっと狼狽しているようにも見えたが、リスさんのユディットは風呂上りにタオルを頭に巻いてる勇ましい、おあ姐さんのようにも見える。 この両者の絵は、同じ場面を描いたものなのだが、アングルが違うのである。 では、一度両者を並べてみよう。 すると、やっぱりリスさんのユディットは「はい、どうぞ!」って感じだ。
6・7・8室 フランドル・オランダ絵画 ヘルマフロディトスとニンフのサルマキス バルトロメウス・スプランゲル 1580〜82年頃
ケレスとバッコスがいないとヴィーナスは凍える バルトロメウス・スプランゲル 1590〜95年頃 画像は、ここのHPにて。 ケレスは農業神、バッコスは酒の神。で、もちろんヴィーナスは愛の神。美食と酒がないと愛も冷める・・・・といった寓意らしい。腹が減っては戦はできぬということか(←違うか?)
森の風景 ヤン・ブリューゲル(父) 1605〜10年頃 画像はここにて。 静謐な作品。右側の樹の下あたりには小さな小さなウサギが。で、左側の樹のところにはサルがいるようなんだが、半透明みたいな感じで描いてある。
キリスト哀悼 ペーテル・パウル・ルーベンス 1614年 こちらのブログが画像を載せているので書いたが、正直、あまり印象に残っていない。
宝石箱を惜しげもなく足蹴にして、深く悔悛しているさまを表しているようなんだが、どう見ても、お姉さんが「あんた・・・・・・・ええ加減なこと、してんのんと違(ちゃ)うん??」と疑いの目で見られ、「え?う、うん・・・・そんなこと、ないよ」と視線をそらしてすっとぼけてるように思えた。
ハム、オウムガイのカップ、シャンパングラス、銀のデカンタのある静物 ヴィレム・クラースゾーン・ヘーダ 1654年 画像は、こちらのブログで。銀の質感の描写が素晴らしい。
聖フランチェスコの法悦 アンソニー・ヴァン・ダイク 1630〜32年頃 画像は、こちらのブログで。あっ、「彭越」って変換されちゃった、とか、そう言えば、昔、吉本新喜劇に伴大吾っていたよなぁ・・・・・なんて雑念ばかりの私。
読書する画家の息子ティトゥス・ファン・レイン レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 1665年頃 画像は、このHPにて。レンブラントの作品だが、けっこう地味に展示してあった。
女と子供と使用人 ピーテル・デ・ホーホ 1663〜65年頃 画像はここで。
9・10室 美術収集室(クンストカンマー)の美術工芸品
サテュロスって人と雄ヤギの合体らしいんだが、角が生えてるんで小鬼のグラスって感じ。
ヒキガエル 1600年頃 サンゴ石灰岩を加工したもの。
ラピスラズリの杯 16世紀第3四半期 画像はここで。
全体的に工芸品については、あまり興味がひかれなかった。ちょっとゴテゴテしすぎというか。
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