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(No118) 京都国立博物館 特別展覧会「狩野永徳」 鑑賞記 その8

 2007年10月16日(火)〜11月18日(日)、京都国立博物館にて開催された特別展覧会「狩野永徳」の鑑賞記・・・・の完結編。


5 桃山の華 〜金碧障屏壁画〜

【 61  重文 群仙図襖 狩野永徳 京都・南禅寺 】

 細かく対照比較はしないが、容貌や立ち姿が他の「琴棋書画図襖」や「仙人高士図屏風」と共通しており、永徳真筆と考えられている。
 蝦蟇仙人と鉄拐が右面に描かれている。これは非常にポピュラーな画題らしく、京都国立博物館の通常展でもたくさん展示されている。



【 62  重文 二十四孝図襖  伝・狩野永徳 京都・南禅寺 】

 図録では「永徳とは別人の作」と断じている。画題はだいぶ今回の展示会でお馴染みになった。
  

【 65   源氏物語図屏風 伝・狩野永徳 宮内庁三の丸尚蔵館 】

 図録では「永徳真筆と考えるのは難しいものの、永徳様式をこれほど濃厚に伝える源氏絵の作例はほかにな」いとしている。
 印象的なのは何と言っても草むらの中で屋敷をうかがっている立派な風采のピーピング・トム。「北山の草庵で、逃げた雀を追って縁先に現れた少女(のちの紫の上)を源氏が垣間見るところ(『若紫』)」だそうである。



6 壮大なる金碧大画

【 67  唐獅子図屏風 狩野永徳 宮内庁三の丸尚蔵館 】

 図録では「われわれが抱く永徳の、いや、桃山絵画全体のイメージすら創り出しているのが本図である、といっても過言ではあるまい」とある。

 本展示会全体を「洛中洛外図」とともに象徴しているといえよう。画像は、大写しはここから、その他はここから。

 

【 69  国宝 檜図屏風 狩野永徳 東京国立博物館 】

 第1回目の鑑賞記でチケットを掲げていたが、そこに描かれているのがこれ。

 


  

 どうもお疲れ様でした。

 
  

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