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(No106) 修ニ会 お松明 その2
けっこう時間が早かったので、前回と違い、二月堂前の芝生がまだ空いていた。
回廊右端の天井から下がっている八面体の提灯が見える。
だんだん宵闇が迫ってきた。
少し、視線を左へ。
ちょろ松明が往復し、最初のお松明に火が点される。午後6時半。
左上写真は、その1本目が回廊左端に出てきたところ。
お松明が、私の立ち位置の真上に来た。
この時点で既に、前の方では「髪の焦げる臭いがするぅ〜〜!!」という悲鳴がそこかしこで、あがっていた。
私の頭上に向かい、大量に降り注いでくる火の粉の雨。
私の後ろのご婦人も後ずさりして避難していたのだが、地面に置いていたカバンを忘れていたので、気がついたら黒い布地のカバンはぶすぶすとくすぶっていたのであった。
お松明の燃え残りを拾って、無病息災のお守り代わりにするという話がある。それで、前の方に並んでいた人は、押し合いへし合いで「落穂」拾いをしていた。
後で深夜まで内陣拝観をする予定だったので防寒対策がいる。しかし、ダウンジャケットに着替えてこなくてよかった。きっと、より悲惨な結果となっていただろう。
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