愛犬ハナ日記（１２）　「まいど！訪問販売です」の巻

（１）　玄関から様子をうかがうハナ

　玄関のドアを開け放しておりました。ハナが玄関先から家の中の様子をうかがっております。

「こんにちは！ 奥さん、お留守ですか？ 玄関、開いてるからお邪魔させてもらいましたよ」

　

「もしもし！ 無用心ですよ。 何か芸でもしましょか。 鼻、ベロでなめましょかね。 ハナの鼻・・・ちゅうたりして。 傑作でんなあ！」

「入りまっせ！ 入りまっせ！ 入ってしまいまっせ！ あ、あ、 入ってしまいましたで」

「ほ〜れ、ずずっと入ってしまいましたわ。 あら？ 奥さん、そんなとこに居たはりましたん？ もう、人が悪い。 驚かさんといてくださいな」

（２）　Ｔシャツを身にまとうハナ

「いや、冬で寒いやろうと心配してくれはったんやろうと思うねんけどね。 お父ちゃんが着てたＴシャツ、わたしに着せてくれたんは、ええねんけどね。 首んとこも、ちゃんと通して、手のとこも、私の前足入れて」

「まあ、本人は楽しそうにしてはるし。 私も、あんまりうるさいこと、ゆうつもりはないんやけど。 ・・・・・・・ぶっちゃけ、ありがた迷惑って感じい？ 私の眼え見て。悲しげやろ」