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アジア映画れびゅう(47) 「蛇拳」  

(ご注意)思い切りネタばれです。まだ観てなくてストーリーを知りたくない人は、お気をつけください。
 
また、記憶違いなども多いでしょうが、ご容赦ください。


「蛇拳」

(ストーリー)
 孤児の簡福(ガンフー)は、洪泰道場に拾われ、今では雑用と、道場の人間サンドバック役をやらされ、洪師匠の留守を預かっている李師範からいじめ抜かれる毎日をおくっていた。
 心優しい彼は、ライバルの宏威道場の門下生に囲まれていた老人を助け、食事も与える。

 その老人は、実は鷲爪派の首領上官逸雲に、ライバル蛇形派の生き残りとして命を狙われている白長天(パク・チョンティン)だった。

 

 簡福は、白長天から蛇拳を伝授される。その際、この技を人に見せるなと戒められていたが、洪師匠のピンチを救うためつい蛇拳を振るってしまい、上官逸雲に見られてしまった。

 簡福の背後に白長天の存在を察知した逸雲は、俺は白長天の弟弟子。いわば、お前の叔父さんだと言って近付く。

 ついに上官逸雲と白長天の決戦、逸雲は「鷲爪拳と蛇形拳、100年の反目を終わらせよう」と言い、白の息の根を止めるべく一方的に攻め立てる。
 さて、その結末は・・・・・。


(あれこれ)

 蛇拳の特訓シーンでは、蛇に見立てているのか、一直線に並べた竿竹の上に置いた卵を、スルスルスルッと手を伸ばし次々に取っていく特訓などがおもしろかった。

 白老人が茶碗と箸で門下生たちを次々に手玉に取るシーンも見ていておもしろいし、茶碗を落とさずに次々に「型」をおこなうシーンも確かな武「芸」を感じさせる。

  いじめにあってるジャッキー・チェンが何かというと「悲しくなんか、ないやい!」とばかりに走り出すところが、いかにも一昔、二昔前の映画という感じ。

 宣教師が、一転「俺はロシア第一の武芸者だ」として、刀ぶんぶん振り回して、あっさりやられるとこも、いかにもって感じ。

 いかにも善人ぽかった張さんが、実は鷲爪派のスパイ、簡福と白老人に毒を盛る。もう、毒がまわってくる頃だ、と笑うが、(猫舌の白老人のために簡福は、その毒茶を捨てており)、裏切り者とばれた張さんは、あっさり殺されてしまう。
 で、にこにこと笑いあう簡福と白老人。いかにもシンプルな映画でした。このシンプルさがいいんでしょうね。 

 


(資料)
1977年 香港作品
監督:ユエン・ウーピン(袁・和平)
主演 役名 俳優
ガンフー(簡福) ジャッキー・チェン
パク・チョンティン(白長天) ユエン・ショオティエン(袁小田)
シャンクワン・イーユン(上官逸雲) ホワン・チェン・リー(黄正利)
李師範 ディーン・セキ(石天)

原題 Snake in the Eagle’s Shadow  蛇形刀手


★★★☆


 お疲れ様でした。

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