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(No33) 仏像鑑賞のご案内その33 日光菩薩・月光菩薩   

 望月信成・佐和隆研・梅原猛共著の『仏像 心とかたち』(NHKブックス)では、古来日本人が仏像を鑑賞するにあたっては、いわば仏像を対象に自らの抒情詩を語る方法と、専ら様式に拘泥する二つの方法があったとしている。
 私が目指すのは、後者、すなわち様式論に限定するものである。





(1)  日光菩薩・月光菩薩の意味

 この二尊は薬師如来の脇侍としてのみ作られ、単独で信仰されることはない。(奈良東大寺では不空羂索観音の脇侍となっているが、他に例はなく、本来はやはり薬師如来の脇侍であったと考えられる)

 『薬師本願経』によると、この二菩薩は薬師如来の浄瑠璃世界で最上の菩薩とされている。また、両菩薩は前世で薬師如来の子供であったとか、釈迦を日光王といい、二菩薩を釈迦に先立って亡くなった舎利弗(しゃりほつ)、目犍連(もっけんれん)になぞらえ大月(たいげつ)と呼ぶこともある。


(2) 日光菩薩・月光菩薩のすがた

名称 顔・手足・印相 持物・装飾品 台座・姿勢 その他
日光菩薩(にっこう)   左手に金色に塗った日輪を持つ。
右手に曼殊沙華を持つ。
   
月光菩薩(がっこう)   左手に銀色に塗った月輪を持つ。
右手に紅の蓮華を持つ。
   

 



 整備中ですが、データベースは下から↓
如来部 菩薩部 明王部 天部 垂迹部


  

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