移動メニューにジャンプ

(No29) 仏像鑑賞のご案内その29 普賢菩薩   

 望月信成・佐和隆研・梅原猛共著の『仏像 心とかたち』(NHKブックス)では、古来日本人が仏像を鑑賞するにあたっては、いわば仏像を対象に自らの抒情詩を語る方法と、専ら様式に拘泥する二つの方法があったとしている。
 私が目指すのは、後者、すなわち様式論に限定するものである。





(1)  普賢菩薩の意味

 サンスクリット語で「サマンバトラ」。「サマンタ」は「行き渡ること(普)」、「バドラ」は「賢」あるいは「吉祥」(めでたいこと)の意味で、これを漢訳して「普賢」又は「遍吉」ともいう。

 文殊菩薩とともに釈迦の脇侍として仕え、釈迦如来の右側にいる。



(2) 普賢菩薩のすがた

名称 顔・手足・印相 持物・装飾品 台座・姿勢 その他
一般的な形 手は日本で合掌する。 持物は持たない。 白象の上の蓮台に乗ることが一般的。  
密教における例 左手は拳を腰に当てる。 右手は剣を持つ。   金剛薩埵と同一視。
普賢延命菩薩 二十臂が多い。   二臂像は頭が三つある白象に乗る。
二十臂像は、四頭の白象に乗る。
 

 


(3) 普賢菩薩の眷属

※ 十羅刹女(じゅうらせつにょ)

藍婆(らんば)
毘藍婆(びらんば)
曲歯(きょくし)
華歯(かし)
黒歯(こくし)
多髪(たはつ)
無厭足(むえんそく)
持瓔珞(じようらく)
皇帝(こうてい)
奪一切衆生精気(だついっさいしょじょうしょうけ)



 
 整備中ですが、データベースは下から↓
如来部 菩薩部 明王部 天部 垂迹部


  

inserted by FC2 system