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(No25) 仏像鑑賞のご案内その25 准提観音菩薩   

 望月信成・佐和隆研・梅原猛共著の『仏像 心とかたち』(NHKブックス)では、古来日本人が仏像を鑑賞するにあたっては、いわば仏像を対象に自らの抒情詩を語る方法と、専ら様式に拘泥する二つの方法があったとしている。
 私が目指すのは、後者、すなわち様式論に限定するものである。





(1)  准提観音菩薩の意味

 
准提観音菩薩:サンスクリット語で「チュンディー」。

 ヒンドゥー教の女神チュンディーの音写。

 初期の経典では、准胝仏母(じゅんていぶつも)、七倶胝仏母(しちぐていぶつも)などと呼ばれ「観音」と称していなかったため、特に真言宗では観音菩薩に含むか否かで議論がある。(広沢流は否定し、小野流は肯定)



(2) 准提観音菩薩のすがた

 
  顔・手足・印相 持物・装飾品 台座・姿勢 その他
一般形 一面・三目・十八臂が多い。 宝冠をかぶるが、作例によっては観音の特徴である化仏がないものもある。
蓮華座。難陀及び優婆難陀(うばなんだ)という龍王が蓮華を支える例あり(上醍醐寺)


※ 新薬師寺(奈良市)

※ 広隆寺(京都市)


 
 整備中ですが、データベースは下から↓
如来部 菩薩部 明王部 天部 垂迹部


  

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