移動メニューにジャンプ

(No111) 上司永照師 講話 聴講記 その2

 PTA行事の折の講話の聴講記・・・・・の続き。 




 大仏の蓮弁座に描かれた世界を絵にしたのが下図です。

 世界の中心にある高い山が須弥山(しゅみせん)です。図でも、下の方に世界が七つ並んでいて山の中腹あたりに丸と半円が描かれていますが、丸が日天。半円、つまり三日月形が月天です。
 世界は香水に満たされた海に浮かんでいます。世界は、周囲を取り巻くように蛇のようなものに囲まれていますが、これは香水が流れ落ちるのを防いでいる山脈です。
 人間が住んでいるのは海に浮かんでいる土地のうち、南の贍部州
(せんぶしゅう)で、閻浮提(えんぶだい)ともいいます。
 
 仏教事典に書かれた蓮華蔵世界の解説を資料にあげておきましたが・・・・・・何が何だかわかりませんね。 

蓮華蔵世界

 蓮華蔵世界は、全世界の人たちが悟りの境地に入れるようにと願われた盧舎那仏の大きな願望が成し遂げられた結果、荘厳された浄土で、その基盤は十重の風輪(ふうりん)があり、その最上の風輪が一切の香水海を支えている。
 その香水海の中に大蓮華があり、蓮華蔵荘厳世界海を支えている。
 また、この蓮華蔵荘厳世界海は金剛山に囲まれ、その中の大地は堅固で、その大地にまた無数の香水海がある。
 そして、その無数の香水海の周囲には無数の香水河がある。
 また、その中の一つの香水海に蓮華があり、その上に世界があり、この世界の上に無限の世界を過ぎて仏国があり、またその仏国の上に無限の世界を過ぎてまた仏国があり・・・・と同じようにして十一の仏国があり・・・・また同じように六つの香水海があり、六つ目の世界の上にまた世界があり、その上に無数の香水海と世界がある。
 以上は一つの世界のみについてのことであるが、同じことが無数の世界についてもいわれる。
 そしてこれらの無数の世界は、盧舎那仏が常に説法しておられるところなのである。
 つぎに、無限の時間を過ぎてまた世界海があり、中に世界があり、この中に香水海があり、いろいろに荘厳されている。

 このように無限の時間の中で空間が無限に関係し合い、無限に広がっていくありさまを述べている。
 『華厳経』で説く理想の世界である蓮華蔵世界の上に坐し給う大仏の造顕の思想は、この世を蓮華蔵世界すなわち理想の世界にしたいという聖武天皇の大慈悲心のあらわれにほかならない。
 いうまでもなく、盧舎那仏は梵語vairocana の音写で、光明があまねく照らすという意味。
 光明があまねく照らすように、この世の真実の姿を照らし出す智恵と、この世のすべてのものに大きな慈悲の心を注ぐ思いやりの心を象徴化したもの・・・・・・これが盧舎那仏すなわち大仏である。

 梵語、サンスクリット語でヴァイローチャナを音で漢字に写したのが毘盧舎那(びるしゃな)。意味で漢字に写したのが大日です。大きな太陽、すなわち真理ということです。

 大日如来の真理は誰でも理解できるというものではありません。これを理解できる人が正覚
(しょうがく)です。
 真理を理解しやすいよう通訳するのが説法。真理を説く人が釈迦です。

 大仏の周りでは、真理に耳を傾けている人々がいます。

 毘盧舎那仏の真理の光は世界の隅々にまで届いています。

 須弥山などの図解については、例えばこちらのHPなどで。

 
 華厳経というのは、釈迦の悟りの内容を文字にしたもので、海の水を墨に代えて書いても書ききれないとされています。梵語でガンダビューハ・スートラといいます。スートラというのは「〜経」ということで、訳せば真理の物語となるでしょう。

 インドから伝わって、西域のホータンというところで漢訳されました。 

 華厳とは雑華厳浄の略です。差別なく様々な華で飾られているということです。どんな人でも一人では生きられない。どんな人でも何かしらの役割がある。
 認知症のお年寄りは、昔は華だったけど、今は枯れてしまって意味がないのでしょうか。そんなことはありません。
 どんな人でも、その人のままで意味がある。それが華厳の教えです。

 
 


 聴いてから大分時間がたっているので内容をかなり忘れており、うまくまとまりません。
 どうもお疲れ様でした。

 
  

inserted by FC2 system