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(No44) 大阪市立東洋陶磁美術館 国際交流特別展「北宋汝要窯青磁 考古発掘成果展」鑑賞記 

 平成21年12月5日(土)に、上記特別展を観に行った時のメモ。

 
 

 



 右写真はチケット。

 こんな渋いデザインのチケット、見たことない。

 

58 青磁鴛鴦形香炉蓋

 画像は、東洋陶磁美術館HPにて。またはチラシの右上段で。

 高15cm


80 青磁蓮花形香炉

 高14.7cm

 

 

 

 右写真は、58と比較するために載せる

青磁鴛鴦形香炉蓋

 高23cm

 朝鮮の作品。上記58より精緻な感じ。

 

 

79 青磁蓮花形香炉

 高:16cm 口径:16cm

 画像は、チラシ裏側の右側中段。

 ほぼ壊れてる。

 

73 青磁印花龍波濤文鉢

 高:8.6cm 口径:12.2cm

 釉だまりのところが良い発色の天青色。目跡は5つ。

 

 
73と比較するための

青磁印花龍波濤文碗

 朝鮮・高麗時代(12世紀)

 他の高麗作品(灰色強い)よりも青味が強い。

 

30 青磁印花蓮弁碗

 高:12.1cm 口径:14.7cm

 型成形。細長の深碗で、伝世品にはない器形。

 

 

46 青磁刻花龍文瓶

 画像は、東洋陶磁美術館HPにて。またはチラシの左上で。

 高:30.4cm 口径10.6cm

 展示解説文には「かなり修復されている」とある。焔を吐く龍の姿が描かれているらしいが、明白ではない。
 修復のせいか、のっぺりした色調の部分が多い。

 

50 弦文瓶

 高:24.0cm

 展示解説文に「明るい天青色」とあるが、とても「天青」とは思えない、のっぺりした、安物の水色塗料のような部分がほとんど。

 ただ、解説に「釉が薄く、胎土の色と合わさり、弦文の部分が紫みを帯びている」という点はその通りであった。

 

47 青磁瓶

 高:14.5cm

 チラシ裏 左下段に画像あり。

 ガラス瓶に似る。釉がガラス化し、その透明部分の下に釉色が見える。緑みが強く、天青ではないが、透明感があり、非常に美しいと感じた。上記のチラシの画像と実物とでは、だいぶ印象が違う。

 

40 青磁洗

 高:4.8cm  口径:15.2cm

 内壁立ち上がり部分の釉だまりが濃い青で美しい。

 

64 青磁盆

 高:7.0cm 口径:21.4cm

 展示解説文に「ところどころに天青」とあるが、よく分からない。

 

36 青磁輪花盤

 高:3.3cm 口径:21.6cm

 貫入が滑らかになっている部分があるが、修復されているのか。

 

29 青磁碗

 高:6.8cm 口径:16.8cm

 撥高台で、芝麻釘(ゴマ粒のような微小な目跡)。汝窯の特徴である型成形、満釉支焼という点も備えている。

 

71 青磁碟(せつ)

 高:2.2cm 口径:12.2cm

 碟の類例は少ない。これも型成形。

 

34 青磁盤

 高:3.6cm 口径:15.0cm

 盤中央に釉だまりで濃い発色。

 

39 青磁洗

 高:3.2cm 口径:11.6cm

 見込みの部分に土の固まりがくっついている。宮廷用品としては不合格。しかし色は抜群である。

 この近くに行ったとたん、(ちょっと大げさに思われるかもしれないが)何か空気が華やいだように感じた。それぐらい本品の色は素晴らしい。展示解説文にも「理想的な天青色」とあった。

 

27 青磁碗

 高:7.6cm  口径:11.5cm

 型成形。薄づくり。高台の畳付は露胎。展示解説文には「発色よく、天青色の片りん」とあるが、貫入もなく、のっぺりした(←こればっかり言ってるが)感じ。

 

68 青磁盞托

 高:4.6cm

 67の盞(さん)を乗せる茶托のようなもの。展示解説文には「カセ気味だが、天青色も」とあるが、39よりは明らかに劣る。

 

67 青磁盞

 やや白濁気味だが、淡い天青色。 

 

 
「托」のイメージをもっていただくため、参考出品の写真を載せる。

青磁花形托

朝鮮・高麗時代 高:6.6cm 口径:18.1cm

66 青磁盞

 高:5.8cm 口径:12.4cm

 珍しい五弁捻花状の盞と托。

 

43 青磁円形套盒

 高:7.4cm 口径:16.4cm

 器形の立ち上がり部分や脚の下部など、やや白濁しているが釉の量感あり。

 

42 青磁六角套盒

 高:7.5cm 口径:17cm

 色はきつめの青緑色で、全く天青色ではないが、実に美しい器。

 

76 青磁方壺

 青銅器写しか。修復部分が多い。

 

77 青磁壺

 高:17.4cm 口径:6.3cm


78 青磁壺

 高:17.8cm 口径:6.4cm

 77は酸化しているのか、褐色。78は、解説文に天青色とあるが、灰色味が強く、やや疑問。

 

41 青磁三足洗

 高:3.4cm 口径13.0cm

 本体に脚が付いている部分は釉がたまり、天青色に近い。

 

83 青磁三足香炉

 高:19.2cm 口径:11.6cm

 解説文に「ややカセているが美しい天青色」とある。

 

82 青磁三足香炉

 高:20.4cm 口径:12.2cm

 83とほぼ同形、同サイズだが、確かに発色は83の方が美しい。

 

65 青磁盆

 高:6.8cm 口径34.4cm

 やや白濁しているが、いい色。

 


 汝州張公巷窯の作品も展示されていた。

96 青磁盞托

 ほぼ満釉だが、目跡がなく、中央部分が露胎となっていることから伏せ焼となっていたものと思われる。伏せ焼のない汝窯との違いである。

 釉色は失透気味の緑がかった青緑色で、汝窯の天青とは違う方向を走っている。

 

99 青磁楕円形洗

 高:2.7cm 口径:11.1cm

 淡い青緑色

 

97 青磁盤

 張公巷の特色でもある卵青(ガチョウの卵の青色)を呈する。失透性の灰色がかった青い青色で、汝窯のような乳濁感もある。 

 

94 青磁碗

 高:8.4cm 口径:16.5cm

 ガラス質が強い。緑がかった淡青色。内壁には二重貫入が走る。高台は満釉。


【 自然光コーナー 】

 

48 青磁瓶

 解説文に「比較的美しい天青色」とあるが、疑問。灰色味が強い。しかし、自然光コーナーだったので、曇り空を反映し、灰色が強く映ったのかもしれない。

 

61 青磁楕円盆

 高:7.6cm 径:26.0cm×18.4cm

 いわゆる「水仙盆」。満釉支焼で、目跡は六つ。

 
62 青磁水仙盆

 高:5.9cm 径:22.0cm×15.5cm

 画像は、ここ(東洋陶磁美術館HPの「収蔵品紹介」)で中国→「宋・元」にて。

 満釉支焼で、目跡が六つというのは61と同じ。いわゆる「水仙盆」としては61くらいが標準サイズで、62はやや小振りと言えるようだ。

 62は覆輪されているが、見込み部分の釉などは61よりはるかに美しい。

 

45 青磁梅瓶

 高:39.6cm 口径7.0cm

 汝窯の伝世品にはない器形。

 画像は、チラシ裏の右下段だが、展示されているものは、あまり破損場所は目立たなかった。うまい面を前に向けていたのか?

 

26 青磁輪花碗

 高:10.2cm 口径:15.4cm

 満釉ではなく、畳付は露胎。

 画像は東洋陶磁HP。またはチラシの左側中央

 

 
左上写真は、26と比較するために載せた高麗の輪花碗。



【 その他 】

 その他の朝鮮陶磁で、目についたものを二つだけ。

青花 花文切子形瓶

 朝鮮 19世紀前半

 住友コレクション

 

 

総辰砂切子形瓶

朝鮮(19世紀)

住友コレクション

 


 お疲れ様でした。

 図録等を購入しておりませんので、記録違い、記憶違いはご容赦ください。

 
  

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