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(No42) 大阪市立美術館 特別展「道教の美術」 鑑賞記
第1章 中国古代の神仙思想
最初のところに、大きな道教の尊像の掛け軸。この辺の由来は、聴講記で。 大阪市立美術館は、陶磁器、青銅器、仏教絵画と3回のゼミナールを受けさせていただいたので、馴染みのある美術品が多い。 今回の展示会のマスコットキャラ的な扱いをされている羽人(展示品リストにも、タイトルの横にただ一つ写真が載せられている)も、青銅器ゼミの時、触らせていただいた。 001 仙人像(羽人) 青銅鍍金銀 後漢時代 1世紀 大阪市立美術館 【全期間展示】
014 金立神社縁起図 佐賀 金立神社
017 怪奇鳥獣図巻 東京 成城大学図書館 第2章 老子と道教の成立
老子と道教の関係については聴講記で。 老子と言えば、ともかく牛に乗って、関所を通る・・・・・というのが決めのパターン。というか、そうでないとなかなか老子かどうか見分けがつかない。
028 老子像 牧谿 筆 紙本墨画 南宋時代 13世紀 岡山県立美術館 【展示期間:9月15日〜10月4日】 これは、ここでも。 上の老子像が、展示会の売りの一つのようで、ポスターなどにも載っているのだが、これまた展示期間の関係で観ることができなかった。どうも前期の方が展示品のレベルとしては高かったように思える。 041 孔子見老子図(墨拓) 埼玉 淑徳大学書学文化センター 042 老子道徳経(敦煌経) 東京・台東区立書道博物館
第3章 道教の信仰と尊像
道教の「三尊像」の由来とか、日本における道教の尊像の数などについては聴講記で。 聴講後、
082 四聖大帝・三官大帝図 絹本着色 明時代 崇偵16年(1643) 京都 六道珍皇寺 【展示期間:9月15日〜10月4日】 画像はここでも。これも観れず。
第4章 古代日本と道教
127 新羅明神像 滋賀 園城寺 が展示されていた。 何か見覚えがあるなって感じたのだが、よく考えれば園城寺って三井寺だよな。
第5章 陰陽道
132 安倍晴明像 絹本着色 室町時代(14世紀) 大阪 阿倍王子神社 【展示期間:9月15日〜10月4日】 画像はここでも。残念ながら、これも前期のみ。 139 重文 不動利益縁起 絹本着色 鎌倉〜南北朝時代 (14世紀) 東京国立美術館 【展示期間:9月15日〜10月4日】 144 神道秘符書 京都 大将軍八神社 151 重文 大将軍立像(78号像) 京都 大将軍八神社 この立像は、第3会場に展示。 150 重文 大将軍立像(44号像) 京都 大将軍八神社 も、隣に展示されていた。44号像は束帯姿。
第6章 地獄と冥界・十王思想
170 国宝 六道絵(閻魔王庁図) 絹本着色 鎌倉時代(13世紀) 滋賀 聖衆来迎寺 【展示期間:9月15日〜10月4日】 画像はここでも。 179 焔口餓鬼図(面然大士) 絹本着色 明時代(16世紀) 千葉 観音教寺 【展示期間:9月15日〜10月4日】 画像はここでも。 第7章 北斗七星と星宿信仰
188 五星二十八宿神形図 伝 張僧繇 筆
特筆すべきは七星剣。柄や鞘はなく、刀身のみの展示。飛鳥時代、7世紀のものとは信じられないほどキラキラ光っている。よっぽど管理が良いのだろう。聖徳太子の佩刀と伝えられている。 194 国宝 七星剣 大阪 四天王寺 画像は、ここのブログに載っている。
213 重文 星曼荼羅図 絹本着色 平安時代後期(12世紀) 大阪 久米田寺 【展示期間:9月15日〜10月4日】 画像はここでも。 216 星曼荼羅図 京都 三千院
234 重文 天帝図(北帝) 東京 霊雲寺 画像はチラシで。
239 鎮宅霊符神像(玄天上帝) 大阪 能勢妙見・真如寺
253 重文 妙見菩薩立像 院命 作 木造 鎌倉時代 正安3年(1301) 東京 読売新聞社 【全期間展示】 画像は、ここでも。 童子のような髪型の菩薩さま。左手で2本指立ててるのが、何か控えめなVサインみたい。
第8章 禅宗と道教 ここのコーナーに入ってすぐ、見覚えのある像に気付いた。 264 伝大黒天立像(感応使者) 奈良 奈良国立博物館 ここのブログでも書かれてるが、確かにこの大黒さん、そりゃもう必死に走ってる。
265 大権修理菩薩倚坐像 江戸時代 17世紀 椅子に座って、鷹揚な敬礼のように右手を目の上にかざしているのが印象的だった。 第9章 仙人/道教の神々と民間信仰
282 呂洞賓図 雪村周継 筆 八仙については、以前ここで紹介した。
298 重文 蝦蟇仙人図 顔輝 筆 絹本着色 元時代(13〜14世紀) 京都 知恩寺 【展示期間:9月15日〜10月4日】 画像はここでも。 300 蝦蟇仙人李鐵拐図 狩野芳崖 筆 東京 東京芸術大学美術院 301 蝦蟇仙人図 趙麒 筆 東京 根津美術館 303 五彩 蝦蟇仙人図盤 景徳鎮窯 京都 京都国立博物館 と、蝦蟇だらけ。
309 関聖帝君像 揚津 筆 木庵性瑫 題 紙本着色 清時代(17世紀) 京都 萬福寺 【展示期間:10月6日〜10月25日】 画像は、ここでも。
313 劉備・孔明・五虎将図 狩野栄信 筆 宮城 仙台市博物館 関帝つながりで、三国志の絵画。ここまで広げたら、京都国立博物館の青花 三国志文壺なんかも含まれるのか?と思う。
318 五彩 封神演義図缸 景徳鎮窯 東京 静嘉堂文庫美術館 大きな円筒形の焼き物。とても抱えきれないほどの大きさ。ぐるぐるっと展示ケースを回って模様を眺めた。
第10章 道教思想のひろがり
青面金剛とは病を流行らせる(←ダメじゃん)神らしい。蛇を巻きつけてるので軍荼利明王か何かと思った。 375 重文 青面金剛立像 木造 平安時代後期(11世紀) 奈良 東大寺 【全期間展示】 396 名所江戸百景 市中繁栄七夕祭 歌川広重 紙本木版 江戸時代 安政3年(1850) 神奈川県立歴史博物館 【展示期間:9月15日〜10月4日】
第11章 近代日本と道教
画像はここでも。 ある意味、一番インパクトがあった作品。 でも、周りの天使(?)どもは何なんだ。至福の表情だし。・・・・・・・・・・・・・・こいつら、鯛や平目なのかな。 投げてる水晶球の質感の描写、うまいなぁ。
第12章 拡散する道教のイメージ
413 関連項 サイレンス 李禹煥 石・鉄 昭和54年(1979)・平成17年(2005) 神奈川県立近代美術館 【全期間展示】 ・・・・・・・・・・・特に感想なし。
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