移動メニューにジャンプ (No23) OSAKA演博 2010 鑑賞記 その5 「OSAKA演博2010」とは、何なのか? ともかく、そんな大きな国際イベントが旭区の区民センターや芸術創造館で開催されている・・・・・の続き。
みどりのかいじゅう キャスト:岸田たま子、南裕子、中立公平(なかだちこうへい)、如是我紋(にょぜがもん) 音響映像:まいくまこ
かいじゅうは軍人に射殺される。 号泣する少年。彼の涙のように、大地に雨が降り注ぐ。そして、その雨が、「みどりのかいじゅう」を蘇生させる・・・・。
少年の嗚咽以外に台詞はない。 映像効果が素晴らしい。何よりも「影」のキレ、こんなにくっきりとエッジの立った影が出せるのだなと感じた。
ロビンソン&クルーソー メリディアーノ・シアター(デンマーク/演劇) キャスト:ヤン・オールゴー・モウセン、クラウディオ・モラルス ステージには建物の屋根だけが見えている。屋根の横には木の先端部がのぞいている。どうやら海の中に水没している感じ。 と、右手からタライ船のような感じで箱に乗ったひげの男がやって来て、屋根に上がる。
お互いに首を絞めあうが、参ってしまって、二人同時に両手で「バツ」印を出して、休戦する。 そして、コミュニケーションを取ろうとするのだが、ひげ男はヨーロッパの言葉をいくつか話すが、短髪男は、何か訳の分からない言葉しかしゃべれない。
酒瓶が出てくる。酔っ払ってしまえば、言葉は要らない。 パラソルを差して踊り、ほうきをギターに見立てて奏でるやら、大盛り上がり。 わたしにさようなら ゲキダンキオ+play BST(日本・韓国/演劇) キャスト:真珠白子(しんじゅしらこ)、ユー・ソンチョル、イ・ジミン、益荒猛男、定平翔
韓国語がうまく話せない「わたし」は、学校でいじめにあう。 家庭内でも冷たい風が吹いている。偶数日、奇数日で家庭内で使う言葉を分けるなど平等を心がけているが、女性は「親戚の前では日本語は使わないで!」などと高圧的だし、男性はコンプレックスからか、ネチネチしたいやみを言う。 夫婦喧嘩で直接口をきかなくなった夫婦の間で伝言役をつとめる「わたし」は、何とかとりなそうと、きつい言葉をいたわりの言葉に変えて伝える気遣いを見せるが、一方では「なぜ産んだ!なぜ産んだ!」と叫びながら学校の庭園で花を切り刻んでいく一面もある。 横で、同じように花を切り刻んでいた韓国人の男の子がいた。エリートの母親から「勉強しろ」としか言われない男の子。二人は共通するものを感じる。
最後、二人(を象徴する人形)は、窓枠に逆さにぶら下がっている。 そのまま、二人は下へ落ちて「わたしにさようなら」となるのかと思ったが、そうではなく、二人の笑い声で終った。
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