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(No19) OSAKA演博 2010 鑑賞記 その1
「OSAKA演博2010」とは、何なのか?
パンフには「世界の演劇と舞台芸術のフェスティバル」とも「世界13カ国のアーティストが集まる世界最高水準の演劇とパフォーマンス」ともある。
また、OSAKA演博2010 実行委員長 松原利巳氏のあいさつ文には「Tactan から TACT へ。今年4年目を迎えた大阪発の本格的な国際児童演劇祭」とある。
さらに、OSAKA演博2010 芸術監督の中立公平氏のあいさつ文には「こどもからおとなまで楽しめる作品をプログラム」とある。
ともかく、そんな大きな国際イベントが旭区の区民センターや芸術創造館で開催されているのである。
演劇なんだから、とにかく自分の目で観なきゃ話にならない。で、とりあえずお得な2日間パスポート(7000円)を買ったのだ。
1公演原則として2000円だから、4作品観れば、いわゆる「モト」が取れるということになる。
一番気になっていた作品を最初に観た。8月1日(日)の午後0時。ちょうど真昼間にあたる。場所は、旭区民センター・野外舞台。
ひつじ
出演:コープス(カナダ/演劇・マイム)
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野外劇場ということで区民センター横には、木の柵で仕切られたスペースが。
芝生(緑のシート)に、わらがばら撒かれ、えさとなる干草の束が積まれている。(左写真)
極め付けには(もちろん小道具の一部なのだが)羊の黒い糞がそこここに転がっている。
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ちっちゃな子どもは、干草の束から何本か引き抜いて手に取り、エサをやる気まんまんである。
さあ、羊はどこから来るのか?
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場内のわくわく感が頂点まで高まった時、「めぇ〜〜」、「めぇ〜〜」と微妙に高低、強弱の個性ある鳴き声が。
いよいよ羊たちと羊飼いの登場である。(左写真)
その姿を見たとたん、みんな大爆笑。
でも、「羊」は本気だ。
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では、羊たちの名前を紹介しよう。(右写真)
お姉さん羊のマリールイーズ。
気まぐれ黒羊のジュリー。
子羊のベルナデット。
雄羊のシザー。
HPによると、「キャスト:ダビット・ダンゾン/エミリー・ポワレール/アニカ・ジョンソン/クリスチャン・フェリチアーノ/二宮恵子」とあった。
子羊はアジア系なんで、これが二宮恵子さんだろう。
ダビット・ダンゾン氏は演出もやっている。彼は羊飼いなんだろうか?
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柵の外にいる雄羊。
黒羊の股間の蛇口については、後述。(右写真) |
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柵の戸を開け、羊を中に入れるのだが、雄羊は、中に入れてもらえず、柵の周り(つまり観客席)を暴走する。
で、羊飼いにどやされて、外で縄にくくられ放置プレーに。(右写真)
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子羊だけ暑そうな毛皮を着込んでるなあと思ってたら、羊飼いのお兄さんにつかまえられて(左写真)、刈り込まれてしまった。
裸になった子羊が寒そうに足をぶるぶるさせてたのには笑った。
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羊飼いのお兄さんにバリカンで刈られる子羊。(右写真)
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行動が読めない、気まぐれ羊のジュリー。(左写真) |
気まぐれ黒羊が急に立ち上がったかと思うと、後ろ足を伸ばし、しばし、いきむ。(右写真)
と、股間から何やら液体が。
お尻のところに何か蛇口のようなものがあるなぁと思ってたら、こんな仕掛けだったのか。 |
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水分を放出して喉が渇いたのか、黒羊はバケツのところで水を飲む。(左写真)
そばでちっちゃな女の子がびっくりしたように見つめていた。
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子羊の毛を刈って一仕事終えた羊飼いのお兄さん、干草の束に腰を掛け、
ワインか何かの瓶をらっぱ飲み。
手にした長いサラミソーセージをナイフで切って口に運ぶ。
そして、また、一口切って、ひょい!と近くの女性に手渡した。
今度はお姉さん羊を呼び込む。(右写真)
後ろ足をぽんぽん叩いて足を広げさせ、股間の蛇口に手を伸ばして絞り込んだ。 |
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と、白い液体が。
それをバケツで受けて、コップですくい、またまた、近くの女性にひょい!と手渡す。(左写真)
今度は牛乳、いや羊乳か。 |
ちっちゃな女の子も「羊乳」を満喫。(右写真) |
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ずっと外にほったらかしにされてた雄羊が柵の中に入れられる。
雄羊、いきなり手当たり次第に雌羊にちょっかいを出し、のしかかろうとする。
が、お姉さん羊にも気まぐれ黒羊にもぺたっと座り込まれ、このまま終わるのか・・・と思いきや、さすが気まぐれ。
黒羊がいきなり立ち上がったので、無事、雄羊は本懐を遂げる。(左写真)
バケツで豪快に水を飲み、これまたひと仕事終えた満足感からか目を閉じてしばしまどろむ雄羊。
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と、狼の咆哮が。
羊飼いのお兄さんはいない。
パニックになって、柵から飛び出すお姉さん羊。
そこへ獰猛そうな黒い狼が。
ところが、雄羊が勇敢に戦って撃退してしまった。(右写真)
会場、やんやの拍手。
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羊牧場に平和が戻る。
お兄さんも帰ってきて、無事、帰路につくのでありました。(右写真)
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左写真は、HPから。 |
・・・・・・・いやあ、やられたなぁ!!こら、凄いわ。会場、爆笑の連続でした。
どうもご退屈さまでした。
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