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(No116) 消火器実証実験 


 平成23年7月16日(土)、中宮連合の福田連合町会長、清水連合の筒井町会長、村井町会長、安田旭区商店会連盟会長、北谷常翔学園防災担当部長、今西市民協働課長と私の計7人で、尼崎市まで、あるメーカーの消火器の実証実験を見学に行きました。

 一般的な消火器は、
(1) 容器が重く、持ち運びが大変
(2) ピンを抜いて、レバーを握るなど操作が複雑
(3) 圧力が強く、狙いを定めるのが難しい・・・など、特に高齢者や子どもさんが操作するには問題があります。

 インテックス大阪であった防災展を契機に、ペットボトルのような軽いびんを投げるだけの消火器があると今西課長が知りました。
 実際どのくらいの効果があるものなのか、今回取り扱いメーカーが実証実験を行うというので、見学させてもらうこととしたものです。

 


 実験会場はJR立花駅から徒歩で20分弱のところ。

 「7人の侍」は、酷暑の中をてくてく歩いて会場へ。建設会社の駐車場兼資材置き場の一角を借りているようでした。

 まずは天ぷら油火災の実験。

 既に熱せられていた二つの天ぷら鍋からは、白い煙が。煙が出ると、いつ発火してもおかしくないそうです。

 見ている間に左の鍋が発火しました。

 

 「これは悪い例です」と言いながら、メーカーの代表の方が水を注ぎます。すると、このように炎が大きく燃え上がりました。

 鍋の中にスティック状の消化剤を外の紙ケースごと、入れます。
 実験しているのは清水連合の筒井町会長。ほぼ入れた瞬間に火がおさまっているのが分かります。
 

 消えている様子が分かりやすいように、天ぷら鍋のカバーを取った状態で再実験。

 カメラを構えているのは常翔学園の北谷部長。

 

 このように、消化剤をカバーのまま入れると炎が消えるので、落ち着いて火を止める。

 油は泡状になり、冷めたら固まるので「燃えるごみ」として出せるそうです。

 なお、先ほどの紙の箱入りも、このビニール袋入りも中身は同じ。

 投てき型消火器の説明をするメーカー代表。

 足元のバケツの横の赤い破片は、「このくらいから落としただけで簡単に割れます」と言いながら、先ほど落として割った消火器ボトルの破片。

 「従来のものより割れやすくしてます。破片でケガは、しません」とおっしゃってました。私も触ってみましたが、刺さったり切れそうな感じはしませんでした。

 ボトルは真ん中が細くなっていて、投げやすくなってます。

 赤と白のキャップのようなものがついていますが、そのキャップは開けられません。

 白は紙・木の火災対応。
 赤は油火災にも対応しているそうです。

 いよいよ実験。木製のボックス内に火をつけ、灯油を注いで燃え上がらせます。最初に実験したのは今西課長。

 

 代表のフォローもあって消えました。

 一番いいのは、ふわっと山なりに放り上げ、床に落ちて液が飛散するのが効率的なんだそうです。

 しかし、「火事で慌ててる時に、そんな投げ方できないと思うんです。
 きっと必死に投げつけると思うんで、そんな投げ方でやってみてください」という説明は誠実だと思いました。

 投げつけると、つい目標を上滑りするような形になって割れなかったりするようです。

 左写真はボトルの角度などを説明している代表。

 

 今度は安田会長が挑戦。

 

 すべての炎が魔法のように一瞬のうちに消え去る・・・・というわけではなく、前面壁の左に少し火が残っています。

 しかし、この火も消火液がガスとなって立ちのぼり、だんだん消えていきます。

 この意味からも出来るだけボトルは下で割る方が良さそうです。

 

 

 

 次は常翔学園の北谷部長。

 部長は前面壁に思い切りぶつけ、液やボトルが跳ね返ってくるほどの勢いでした。

 やはり少し燃え残っていますが、だんだん消えていきました。

 

 今度は少し方式を変え、キャンプファイヤーみたいに木材を組んだものに火をつけます。

 

 今回挑戦するのは村井町会長。

 村井会長が投げた瞬間。

 

 目標物の上をバウンドして小屋の中で割れたので、代表がフォローで投げて消火。

 「投げ損ない」というのを勘定に入れておかないといけないのではないでしょうか。
 2、3本あった方が安心なのでしょう。

 投げずに床をころころ転がすと、熱でボトルがはじけて、液が飛散するタイプを開発中とのことでしたが、早くそのタイプの実験もしてみたいと思いました。

 最後は、この組み木をボックスの中に入れて実験。

 私も投げさせてもらいました。

 先ほどの村井町会長を代表がフォローした時、ボトルを側面に当てて割っていたので真似したつもりだったのですが、やはり上滑りし、跳ねて向こう側に行ってしまいました。

 

 何とか消火しましたが、やはり1本では不安かも?です。
 高齢者の方にとっては確かに通常の消火器より扱いやすいとは思いますが、できれば地域の皆さんにも体験してもらったら・・・と感じました。


 お疲れさまでした。 
 
  

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